人生初のジョギング。100メートルが、はるか遠くに見えた。


退院から数日後、ジョギングシューズを買って外に出た。

人生で初めて、「走ろう」という目的だけで外に出た日だった。

100メートルが、何十キロ先に見えた

近所の道路に出て、走り始めた。

目標は100メートル。たった100メートル。でも、80kgを超えた体には、その100メートルが何十キロも先にあるように見えた。

速さは、競歩と歩きの中間くらい。傍から見たら走っているのかどうかもわからないほどのスピードだったと思う。それでも全力だった。

100メートルを走り終えて、立ち止まった。息が上がっている。足が重い。「これが自分の現実か」と思った。

情けないというより、それが今の自分の正直な状態だった。

毎日続けることだけを考えた

最初から距離や速さを求めなかった。

「今日も100メートル走れた」という小さな事実だけを積み重ねることにした。どんなに遅くても、どんなに短くても、外に出て体を動かした日は成功だと決めた。

発酵食品と同じだ、と今なら思う。最初から大きな変化を求めない。毎日少しずつ、続けることだけを考える。

その積み重ねが、やがて大きな変化になる。


次回:一ヶ月で足首を痛めた。それでも、やめなかった。