10キロを走れた日。そして、スピードを求め始めた。


いつの頃からか、10キロを走れるようになっていた。

特別な日があったわけではない。気づいたら、そこまで来ていた。100メートルが「何十キロも先」に見えた頃の自分には、想像もできないことだった。

距離の次に、スピードを求めた

10キロを走れるようになると、今度は「もっと速く走れないか」と思い始めた。

同じ距離を、もう少し速いペースで。それが次の目標になった。

タイムを意識しながら走るようになった。1キロあたりの平均ペースを計測して、少しずつ縮めていく。距離を伸ばすときと同じように、少しずつ、焦らずに。

現在のペース

今の私のジョギングペースは、1時間で約10.8キロ。

調子の良い日は、11.5キロまで出ることがある。

17年前、歩くか競歩かというスピードで100メートルを走り切るのに必死だった自分が、今はこのペースで走っている。振り返ると、我ながら驚く。

40代から始めて、遅くない

50代になった今も走り続けている。

ヘルニア、肺結核、足首の故障、禁煙。いくつもの壁があった。そのたびに止まり、また走り始めた。

「40代から始めたって、遅くない」と、発酵食品のことを書いたことがある。ジョギングも同じだ。

何歳から始めても、続けた分だけ体は応えてくれる。

100メートルから始めたあの日があったから、今日も走れている。


「走ること」と「発酵食品」。どちらも私に教えてくれたのは、同じことだった。急がず、焦らず、続けること。それだけで、人は変われる。